重度知的障害がある生徒を想定した、心理的な安定とコミュニケーションを関連させた自立活動のアイデアを紹介します💡
授業で実施する場合には、個々の児童生徒の実態に応じてカスタマイズしてください😊
目次
アイデア①: リラクゼーションとコミュニケーションを統合したアートセラピーの応用
- 授業の目標: 生徒が自己表現を通じて感情を理解し、安定した心理状態になることを学習する。
- 評価基準: 生徒がアート作品を通じて感情を表現できる。他の生徒や教師とのコミュニケーションに積極的に参加する姿勢を示す。
- 活動の展開:
- 様々な色や材料を使って、現在の気持ちや思いを描画または造形させる。
- 作品が完成したら、クラスの前でその作品について話す時間を設ける。他の生徒や教師がポジティブなフィードバックをする。
- 最後に、グループディスカッションを行い、各自の感情や作品に対する考えを共有する。
ダイナモ
制作の過程で気持ちを表現すること、そしてそれを他者に伝えることの2つの要素がポイントとなる活動です💡
活動はアートですが、自立活動としては「自分の気持ちに注目する」「他者に伝える手段を考える」プロセスを大切にすることが重要です😊
アイデア②: マインドフルネスと呼吸法を応用
- 授業の目標: マインドフルネスを通して気持ちが落ち着くことを学習する。適切な呼吸法を身につけ、ストレス対処能力を高める。
- 評価基準: 生徒が指示された呼吸法を正確に実践できる。活動中に落ち着いて集中できる。
- 活動の展開:
- 短いマインドフルネスの瞑想を導入し、現在の瞬間に集中する練習をする。
- 呼吸法の指導を行い、深い呼吸を通じてリラックスする方法を学ぶ。
- それぞれの生徒がどのように感じたかを共有し、感じたことを受け入れることの大切さを話し合う。
ダイナモ
「ジッとして静かにすること」を目的にすると我慢させてイライラする可能性があります💦
「五感に注目することで気持ちが落ち着く」という考え方を大切にすると、簡単な体操を関連させて身体感覚に注目しやすくすることも効果的かもしれません💡
アイデア③: ソーシャルストーリーとロールプレイ
- 授業の目標: ソーシャルストーリーを用いて、社会的状況での適切な行動を理解し、ロールプレイを通じてそれらのスキルを実践する。
- 評価基準: 生徒がソーシャルストーリーの内容を理解し、ロールプレイを通じて相応しい反応を示すことができる。
- 活動の展開:
- 日常生活で遭遇する可能性のある状況に関するソーシャルストーリーを読む。
- その状況における適切な行動や反応についてクラスで話し合い、理解を深める。
- 生徒たちがロールプレイを行い、実際にその状況を体験し、適切なコミュニケーションスキルを実践する。
ダイナモ
読んで学習することが難しい子どもの場合には、先生の役割演技も有効です💡
「対応のレパートリー」を学習していくことで、不安が減ったり、自信がついたりすることが見込まれます🍀