【指導案】視覚障害のある子どもが学校内を自由に移動するための学習活動【実践のヒント】

はじめに

身体に障害がある子どもたちが自立して自由に学校生活を送るためには、日常生活や学習活動に必要な力を身につけるとともに、適した支援を受けられる学習環境が整えられていることが重要です。

特に視覚障害がある子どもたちは、「移動」に関する学習活動が必要になります。

ダイナモ
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この記事では、視覚障害がある子どもたちが学校内で安全かつ自由に移動できるようになるための学習活動のアイデアを紹介します💡

1.授業目標

視覚障害のある子どもが学校環境内で自信を持って自立して移動できるようになる。
校内の重要な場所を認識し、必要な時にそれらの場所へ自分で移動できる能力を身につける。

2.想定される児童・生徒の実態

対象となるのは、全盲または部分的な視覚障害がある児童・生徒です。日常生活に支障をきたす程度の視力低下があり、特に新しい環境や変化に対応するのが困難な場合があります。

3.教材

  • 点字マップ: 学校の平面図を点字で表したマップ。
  • 音声出力デバイス: 場所を音声で案内するデバイス。
  • 触覚ガイド: 床に設置される、足で感じられるガイドライン。
  • シンボル:部屋の入り口に示される音や触覚でわかるシンボル。

4.活動の詳細

(1) 導入

初めに、学校の主要な場所を紹介し、その重要性を説明します。
点字マップと触覚ガイドを使って、生徒が実際に手で触りながら学校のレイアウトを学びます。

(2) 展開

児童・生徒が実際に校内を移動し、触覚ガイドや音声デバイスなどの手がかりを使って自分で目的地へ辿り着く練習を行います。教師はサポートを提供しつつ、子どもが自立して行動できるよう促します。

(3) まとめ・振り返り

活動の最後には、子どもたちと一緒にその日の活動を振り返り、どの部分が難しかったか、何がうまくいったかなど気づいたことを話し合います。

5.評価基準(3段階)

  • A:安全に自由に学校内を移動できる。
  • B:複数の場所への移動がスムーズに行える。
  • C:指定された場所への到達が可能。

6.指導上の留意点

  • 児童・生徒の個々の能力と学習の速度に留意し、適切なサポートを提供すること。
  • 学校の教職員や他の児童・生徒との交流を促し、必要なサポートを受けることも考慮すること。
  • 安全性を常に最優先し、必要に応じて環境調整を行うこと。

おわりに

ダイナモ
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学習活動を通して、学校での生活や学習へのアクセスがよくなることをめざしましょう💡
視覚障害のある子どもが自分の能力を信じ、どんな環境でも積極的にチャレンジしていけるような気持ちを育むことが大切です😊

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