【指導案】知的障害があり階段が苦手な生徒のための学習活動【実践のヒント】

はじめに

知的障害がある子どもたちの中には、思いがけず移動の難しさが学習上・生活上の困難につながる場合があります。

この記事では、階段を使うことへの苦手意識を低減することを目指した学習活動のアイデアを紹介します。

ダイナモ
ダイナモ

階段を使うことの苦手意識を克服し、場所や活動の制約なくして将来の選択肢が広がることを目指しましょう💡

1.授業目標

  • 階段の登り降りを安全に行う技術を習得する。
  • 前後左右の重心移動や片足立ちなどのバランスを取る力を高める。
  • 階段の登り降りに対する苦手意識を克服する。

2.想定される児童・生徒の実態

  • 知的障害があり、バランスを取ることが苦手な生徒。
  • 階段の登り降りに対して不安を感じている生徒。
  • 日常生活の中で階段を避けがちな生徒。

3.教材

  • 平坦なマット
  • 様々な高さの段差
  • バランスボード
  • サポート用の手すりまたは支援者

4.活動の詳細

(1) 導入

  • 階段の登り降りに関わる課題を話題にして、学習活動に対する目的意識を高める。
  • 生徒の現状を確認した上で、安全な階段の昇降についてデモンストレーションを行う。

(2) 展開

  • マットの上で片足で立つために必要な左右の重心移動や、登り降りに欠かせない前後の重心移動などのバランス練習を行う。
  • 低い段差を使って、実際に一歩ずつ階段を登ったり降りたりする練習を行う。
  • 徐々に階段の段差に近づけ、生徒の不安を低減したり、自信をつけさせる。
  • サポートが必要な生徒には、手すりや支援者の助けを借りながら練習を進める。

(3) まとめ・振り返り

  • 今日の活動で学んだことや感じたことを共有する。
  • 今後の目標設定を行う。

5.評価基準(3段階)

  • できる(階段の登り降りを自信を持って行える)
  • できつつある(サポートがあれば階段の登り降りができる)
  • もう少し練習が必要(サポートなしでは難しいが、練習を続ける意欲がある)

6.指導上の留意点

  • 個々の生徒の身体的能力と心理的状態に応じて活動を調整する。
  • 生徒が恐怖を感じて抵抗感を高めないように、スモールステップで取り組む。
  • 視力が関係している可能性も考慮する。
  • 安全第一で活動を進める。

おわりに

ダイナモ
ダイナモ

成功体験を積み重ねることで、階段の登り降りに自信を持てるようになることを願っています💡

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