目次
はじめに
現代社会では、テクノロジーの進展が目覚ましいものがあります。この進展に伴い、プログラミング教育の重要性が高まっています。
プログラミングの思考法は、問題を分析し、段階的に解決していく過程であり、この思考法は日常生活においても非常に役立ちます。
知的障害がある子どもたちにとっても、プログラミング的思考を通じて、見通しを持ち、計画的に物事を進める力を育むことは大切です。
ダイナモ
この記事では、プログラミングの考え方を活用した学習活動の指導案を紹介します。
1.授業目標
- 学習者がプログラミング的思考を理解し、日常生活の問題解決に応用できるようになる。
- プログラミングの基本的な思考法を学び、創造性や論理的思考力を育む。
※プログラミングスキルの習得を目指すものではないことに留意してください。
2.教材
- 実生活で遭遇する小さな問題を題材にしたシナリオ
- ステップバイステップの指導用資料
- ブロック型プログラミングツール(例:Scratch)
3.活動の詳細
準備活動
- 学習者にプログラミング的思考とは何か、その重要性について説明する。
- プログラミング的思考を日常の小さな問題解決に活用する例を紹介する。
主活動
<生活の中の問題を題材にしたシナリオ教材を使う場合>- 学習者はグループに分かれ、実生活の問題シナリオを選ぶ。
- 問題解決のために必要なステップを話し合い、プログラムのフローを作成する。
<ブロッグ型プログラミングツールを使う場合> - ブロック型プログラミングツールを使って、問題解決のプロセスをプログラミングする。
- 作成したプログラムを実行し、結果を共有し合う。
反省・評価活動
- 各グループがプロジェクトのプレゼンテーションを行い、他のグループからフィードバックを受ける。
- プログラミング的思考を用いた問題解決のプロセスについて、教師がフィードバックを提供する。
4.評価基準(3段階)
- 【A】プログラミング的思考を用いて効果的に問題を解決し、その過程を論理的に説明できる。
- 【B】プログラミング的思考をある程度理解し、基本的な問題解決はできるが、プロセスの説明が不十分。
- 【C】プログラミング的思考の理解が浅く、問題解決に苦労し、プロセスの説明が困難。
5.指導上の留意点
- 学習者一人ひとりの理解度や進行速度に合わせた個別の支援を行う。
- プログラミングの知識だけでなく、プロセスを楽しむことを重視する。
- 失敗を恐れずに試行錯誤する姿勢を肯定的に評価する。
おわりに
ダイナモ
プログラミング的思考は、知的障害がある子どもたちにとっても、非常に価値のあるスキルです。
学習活動を通して、子どもたちが見通しを持って行動できるようになり、自信を持って新しい挑戦ができることを願っています。
授業の成功は、子どもたちが日々の生活の中で直面する様々な問題に対して、創造的かつ自立的に取り組む力を育てることにつながります💡