視覚支援学校(盲学校)の数学の授業について、教材について知ることができました。
とても勉強になったので紹介いたします💡
目次
触って理解するための具体物の使用
視覚支援学校における数学の学習では、視覚障害がある生徒に対して具体的な物質を用いることで、抽象的な概念を理解しやすくする工夫が必要です。
例えば、数学の図形学習においては、形の異なる立体や平面図形を手で触れることで、空間認識を助けます。
このような教材は、視覚情報に頼ることなく、図形の特徴を掴むために役立ちます。
画像に写っている教材を見ると、色とりどりのストローで作られた立体図形と、ダンボールで作られた平面図形があります。
平面、立体、その関係、触りながら概念を理解する
立体図形は、例えば立方体や四角錐など、空間的な形状を理解するのに役立ちます。これらは、生徒が手で触りながら、辺や頂点の数、面の形状を学ぶことができるのです。
一方、ダンボールで作られた平面図形は、三角形や円など、平面上の図形の特徴を学ぶために使われます。
特に、視覚に障害がある生徒の数学教育では、触覚を通じた学習が非常に重要になります。
このような教材を用いることで、生徒は図形の構造を内面化し、空間把握能力を養うことができるのです。
教師の伝え方の工夫:生徒の体験に概念・言葉を添える
具体的な学習の場では、教師は生徒がそれぞれの図形を手で触り、形状や大きさ、辺の数などを言語化する活動を促します。
また、立体図形を構成する面がどのような平面図形であるかを探求することで、立体と平面の関係性の理解を深めることもできます。
まとめ
このような体験的学習は、生徒の数学的な理解を深めるだけでなく、自己表現や問題解決能力を育成する効果も期待されます。
このような教材の使用は、特別支援学校高等部における学習指導要領改訂に基づき、視覚障害をがある生徒の特性に応じた指導上の配慮を反映しています。
空間や時間の概念を活用した場の状況や活動の過程の把握を促すための工夫が求められており、触れることができる教材はその一環として大変有効なのです✨