「6コミュニケーション」では,場や相手に応じて,コミュニケーションを円滑に行うことができるようにする観点から内容を示している。
目次
「(1)コミュニケーションの基礎的能力に関すること。」は,幼児児童生徒の障害の種類や程度,興味・関心等に応じて,表情や身振り,各種の機器などを用いて意思のやりとりが行えるようにするなど,コミュニケーションに必要な基礎的な能力を身に付けることを意味している。
「(2)言語の受容と表出に関すること。」は,話し言葉や各種の文字・記号等を用いて,相手の意図を受け止めたり,自分の考えを伝えたりするなど,言語を受容し表出することができるようにすることを意味している。
「(3)言語の形成と活用に関すること。」は,コミュニケーションを通して,事物や現象,自己の行動等に対応した言語の概念の形成を図り,体系的な言語を身に付けることができるようにすることを意味している。
「(4)コミュニケーション手段の選択と活用に関すること。」は,話し言葉や各種の文字・記号,機器等のコミュニケーション手段を適切に選択・活用し,他者とのコミュニケーションが円滑にできるようにすることを意味している。
「(5)状況に応じたコミュニケーションに関すること。」は,コミュニケーションを円滑に行うためには,伝えようとする側と受け取る側との人間関係や,そのときの状況を的確に把握することが重要であることから,場や相手の状況に応じて,主体的にコミュニケーションを展開できるようにすることを意味している。