キャンピングカーでの旅を始めてかれこれ長い月日が経ちます。
ライモ社のポップアップを架装したハイエース(名前忘れた)から始まり、アムクラフトのヨーロピアン、KD470(メーカー忘れた)、セキソーボディのプログレス、マツダボンゴフレンディ(これは8ナンバーじゃないけど)、そして現在はバンテックのコルドバンクスに落ち着いています。
ミニバン、バンコン、トレーラー、キャブコンと、多様な車種を乗り継ぐ中で、私が痛感したのは「キャンピングカー選びはサイズに始まり、サイズに終わる」ということです。今回は、長年の旅で導き出した「ガジェットマタギ的ベストサイズ考」をお話ししたいと思います。
目次
乗り継ぎの末に辿り着いた「全長5m×全幅2m」の妙
キャンピングカーのサイズは、旅の快適性と、旅先での駐車のストレスに直結します。
以前乗っていたボンゴフレンディやハイエースのようなバンコンは、全長・全幅がコンパクトで、運転のしやすさや日常使いとの両立という点では最高でした。しかし、旅先で「室内で身体を起こせない」「着替えが不便」という小さな不満が常に残りました。
一方、居住性を求めて選んだキャブコンのプログレスは、室内は広々としていたものの、全長が530センチありました。たった30センチの違いと思われるかもしれませんが、これが駐車時における確実性に大きな違いを生むのです。
長旅では、道の駅やスーパー、観光地の駐車場など、さまざまな場所で車中泊や休憩をします。日本の一般的な駐車場の規格は、この全長5メートル前後の車体を基準にしています。
現在の愛車コルドバンクスは、全長が約5メートル、全幅が約2メートル。
このサイズにすっぽり収まることが、長年の経験から「ナイス」だと確信しています。プログレス(530センチ)と比べて、バックでの車庫入れや、混雑した駐車場での収まり具合は格段に違います。
**「この枠なら確実に入れられる」という安心感は、ドライバーにとって何物にも代えがたい快適性なのです。日本の道や駐車場事情においては、この「全長5メートル」**が実用性の大きなボーダーラインだと感じています。
キャブコンの真価は「全高3m」の快適性
私がコルドバンクスを選んだもう一つの大きな理由は、「高さ」です。
ボンゴフレンディやハイエースからの乗り換えで痛感した、「室内で立ち上がれること」の重要性。コルドバンクスは全高が約3メートルあり、室内でストレスなく立って歩くことができます。旅先での着替えも楽になり、雨の日でも室内で快適に過ごせます。
そして、この高さの恩恵が最も大きいのが「バンクベッド」です。
コルドバンクスの大きなバンクベッドは、まさに孫が喜ぶ最高の遊び場兼寝室です。家族での使用を考えた時、これほど広々とした寝室スペースが確保できるのは、キャブコン最大の利点です。この居住性の高さは、旅の質を決定的に高めてくれました。
もちろん、全高3メートルには、立体駐車場や一部の高さ制限のある場所に入れない、横風の影響を受けやすいというデメリットもあります。しかし、私にとってはそのデメリットを凌駕するほど、**「移動中に車内で生活できる」**という居住性の高さが重要だったのです。

まとめ:旅のスタイルに合わせてサイズを見極める
キャンピングカーは、ただの移動手段ではなく「走る家」です。
- 日本の実用的な駐車場に収まる「全長5m×全幅2m」
- 室内で快適に生活できる「全高3m」
このバランスこそが、私が多様なキャンピングカー遍歴を経て辿り着いた黄金比です。コルドバンクスは、「日本の実用的なサイズ感(5m×2m)」と「車中泊の快適性(3mの高さ)」を両立した、現在の私にとってのベストバイなのです。
特に長旅をされる方、旅先での駐車ストレスを減らしたい方は、ぜひこのサイズ感を一つの基準として参考にしてみてください。
次回は、タイプ別の比較論など、また別のテーマで「ざいちゃん的キャンピングカー考」を深掘りしていきたいと思います。